プロフィール

普段お渡ししている名刺↓

この仕事を始めた経緯(長文です)

夢は出張撮影で全国制覇!

 

フォトグラファーの宮下高明です。

 

この仕事を始めたキッカケは「バイクで世界を巡る」という夢でした。

 

2年前の30歳まで、私は化学系のエンジニアでした。

 

就職が決まった時には、「ここでエンジニアとして一生頑張ろう」という気概でした。

 

しかし、卒業式も間近に迫った2011年3月、東北大震災が起きました。

 

私の住んでいた地域も震度5を越える被害、就職してしばらく経った後に参加したボランティアではその被害の大きさに唖然とさせられました。

人生は一回きり、だからやってみたかったバイク旅に出た

エンジニアとして働く中で、周りの紹介・趣味の繋がり、予期せぬ出会いが私を多くの人と巡り合わせてくれました。

 

様々な価値観、取り返せない過去、これからの希望や夢・・・

 

家族を始め、多くの人に支えられてなったエンジニアでしたが、人生は一度きりだという想いが日に日に強くなりました。

 

自分のやりたいことを「思いっきりやってみよう」と思い立ち、ついにお世話になった会社を退職して、夢だったバイクで世界を巡る旅に出ました。

やってみたらメッチャ大変でした(笑)

帰国した今だから笑って話せますが、予想してたのの5倍くらい大変でした。

 

同じような旅に出ても人によって物語は違います。

 

私の場合は言葉が通じないというオーソドックスなものから、

現地のお金が一円もないというおバカな出来事、「え?そんなこと起こる?」っていうあの世寸前のトラブルまで。

 

それはもう幾度となく絶望させられました。

 

それでも世界の絶景を目にすることで癒され、また頑張ろうと前に前に進みました。

旅で撮った絶景写真はインスタグラムにアップしています。

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人に助けられて、人に生かされて

人間、困ってもある程度のことまではなんとかできるもんです。

 

撮影機材を担いで1日で50km歩いたり、高山病の中、気絶から復帰して荷物満載のバイクをフラフラしながら起こしたり。

 

でも、やっぱりなんとかできるのはある程度までです。

 

本当に困った時、助けてくれたのは人の優しさでした。

困ってなくても助けられてた

あたかもピンチの時に颯爽と誰かが助けてくれた、みたいに書きましたが、

正直ピンチじゃなくても助けてもらってました(笑)

 

親切心やフレンドシップという人間のとても美しい部分です。

 

結局、「世界中を旅する物語」は「世界中で人に助けてもらう物語」でした。

 

道中、私はあまりにも人に助けられすぎて、

どうやったらそれを返せるか考えながらバイクに乗るようになりました。

 

人間は貰いすぎると、貰うだけでは満足できない、という謎の贅沢病が発動するのです。

 

親切にしてもらったお礼はもちろん言いますが、助けてくれる人の多くは決まって「いつか他の人を助けてあげて」と言います。

 

これは荷物を多く積めないバイク旅の、尊いお土産になりました。

チャンス到来

私は人から受けた恩を返すアイディアを模索しました。

 

簡単なのは多くの人が名前を日本の漢字で書くと喜んでくれたことです。

 

しかし、それでは全くこちらが納得いきません。

 

もちろん自分が撮った綺麗な風景写真をあげたりもしました。

 

喜んでは貰えますが、どこか一方的に「綺麗でしょ!あげます!」って感じが拭えない気がしていました。

 

そしてボリビアのウユニ塩湖に到着した時、日本人の新婚さん2組に出会いました。

 

弾丸旅行らしく、ウユニ塩湖に割ける時間も少ない中、お互いに記念写真を撮るつもりだと・・・

 

私はその時すでに1週間ほど滞在し、ツアーの概要も知っていたので、彼らの計画がちょっとキツめであることもわかりました。

 

私の中で何かが呟きました。

 

「今こそ、ここまでの恩に報いる時」と。

仕事とは貢献する仕組み

2組の新婚さんは快く提案を受け入れてくださり、撮影させてくださいました。

 

持てる力を全て注いで、出来た写真も大変喜んでいただけました。

 

今まで写真に残す光を追いかけて風景写真を撮ってきましたが、「映る人と作品を一緒に作る」という楽しさに全身を打たれた時間でした。

 

撮影後、私自身は今までの恩を返すつもりだったので、お金をもらうつもりではありませんでした。

 

しかし、2組の新婚さんたちは私にその時の報酬を払ってくださいました。

 

これが私にとって写真でお金をもらう最初の仕事となりました。

 

エンジニアとして働いていた時、労働の対価として当然のように給料をもらっていた自分にはない、達成感と高揚感がありました。

 

会社にいた時、私はきっと自分を切り売りしていたつもりだったんでしょう。だから感謝という気持ちが足りず、「お金を貰えて当然だ」と信じていました。結局、それが仕事をつまらなくさせ、自分の人生を大事にしていないことだと気づいてなかったのです。

 

 

そして思い出しました。

 

 

「貢献する仕組み」こそが仕事。それを忘れなければ自分の好きなこと・得意なことを仕事にできるのではないか。

 

この出会いと今まで蓄積されてきた出会った人たちからの優しさが、私にフォトグラファーになる勇気とひらめきをくれました。

 

「恩を人に返すこと」「映る人と作品を一緒に作る楽しさ」をお土産に。

夢は出張撮影で全国制覇!そして写真展!

映る人と作品を作る楽しさを知っても、やはり風景写真も大好きです(笑)

 

それを両立させた上で人に貢献する方法。

 

それが出張撮影カメラマンです。

 

この道を歩き初めて、ありがたいことに多くの出会いに恵まれました。

 

これからも多くの人たちにこの仕事で貢献できればと思います。

 

そして、いつか全国を出張撮影で周り、その風景写真と併せて、写真展をやりたいです!

長文を読んでくださり感謝です!

願わくば、あなたの幸せな時間の思い出作りに、是非一枚噛ませてください